●カラー戦略で販売促進!本のカラーコーディネート
元々は保険のトップセールスウーマン、今は保険営業のコンサルタントをしている下澤純子さんの著書の表紙のカラーコーディネートを担当させていただきました。
『成績のいい人はモテる人~なぜ未経験だった私が個人保険だけで前年からの継続コミッションを含めずに年間2000万円越えの売り上げを上げられたのか?~』というタイトルの保険の営業マン向けのノウハウがギュッと詰まった内容です。
店頭での販売ではなく、アマゾンで並び、購入されたら印刷して納品するオンデマンドブック。
ですので、Web上に並ぶ本の表紙のデザインによっても選ばれるかどうかが大きく変わります。
このような商品の販売促進のためには、カラーマーケティング戦略的な考え方がとても大事です。
単純に「キレイなデザインならよい」とか「著者が好きなイメージならよい」ということではなく、本の内容がきちんと伝わること、そしてお客様がこの本に興味を持つようなカラーデザインを、色彩心理や配色の効果を加味してカラー選定していきます。
今回、どのような手順で行ったかをご紹介していきますね。
本のカラーデザインコンセプト
今回は、アマゾンの「営業」のカテゴリーに並ぶ本になります。
既存の営業のビジネス書は男性の著者が多い中、今回は著者が女性であること、読者は男性、女性に関わらず読んでほしいこと、また下澤純子さんのイメージに合うもの、という条件も含めてカラー選定していきました。
営業の本というと「読めばきちんと成果が出る」という強い印象を訴求するため、また男性向けの内容が多いので、黒、ネイビーなどの硬い印象の色や赤、黄色といった鮮やかで強い印象の色を使っているものが圧倒的に多いです。
そんな中で目立たせるためには、ちょっと違う印象の色を使う必要がありました。
また、今回の本は下澤純子さんの2冊目の著書だったのですが、1冊目は完全に女性向け(働く女性のための仕事術)で優しいイメージのカラーデザインでしたが、今回は男女関係なく「営業ノウハウ」をしっかり伝える内容なのでちょっとイメージが異なります。
アマゾンで他の「営業ビジネス書」と並んだときに目立つ色、かつ本のコンセプトと合致するものということで、今回はかわいくないビビッドなピンクをメインカラーにしてスタイリッシュなカラーデザインにする方向で進めていきました。
カラーデザイン選定の流れ
大まかなカラーデザインコンセプトが決まったところで、本の表紙に著者の写真を入れ込むことも決まりました。
純子さんはいわゆるバリバリの営業ウーマンという印象ではなくとってもエレガントでチャーミングな女性です(でも、営業力は抜群なのですが!)。
そんな純子さんの魅力をご本人の写真を入れたのは、同じような女性の読者にも「私にも営業ができるかもしれない」と思ってもらったり、男性の営業マンの方にも「こういう可愛い女性がこんなに売り上げを上げたノウハウってどういうものなんだろう」と興味を持っていただくきっかけになるのではないかという意図です。
ですので、今回は表紙のカラーデザインの要素の中にプロフィール写真も入れ込んだ形でのカラー選定となりました。
まずは、カラーコーディネーターである三浦と共にグラフィックデザインを担当するデザイナーの方と打ち合わせをして、メインのカラーパレットを決めていきます。
他の営業ビジネス書との差別化を狙ってビビッドなピンクをメインカラーにしようという話にはなったのですが、著書の純子さんのプロフィール写真の洋服の色も大きく関わるので、先に洋服の色選びからスタートすることになりました。
渋谷の店舗でショッピング同行もさせていただき、パーソナルカラーがサマータイプの純子さんにお似合いになるワンピースを選びました。
サマーの色というとパステルカラーが王道なのですが、今回は営業コンサルタントとしてのプロフィール写真になるので、ネイビーをベースにキリっと、そしてピンクの花柄で優しさをプラスできるようなワンピースです。
今回は、プロフィール写真撮影にも立ち会い、メイクやアクセサリーなどのアドバイスもさせていただき、素敵な写真が完成しました(下の写真は撮影のメイク時の様子です)。
プロフィール写真が完成したところで、再度カラーデザインの再打合わせをし、ビビッドなピンクとシアン系のブルーを使うことになりました。
ただ、ビビッドな色だけだとかなり派手な印象になってしまうのでベースカラーを白にしてスッキリした印象にまとめています。
おかげさまで、本の表紙とプロフィール写真のカラーコーディネート戦略コンサルティングをさせていただいた下澤純子さんの著書は、Amazomのオンデマンド出版で1位になりました!(純子さん、おめでとうございます!)
本の表紙のカラーデザインは、販売促進の重要なポイントになります。ですので、なんとなくではなく、きちんと市場調査をし的確なカラー選定をすることが非常に大切です。
また、著者や編集者の意向を汲んで形にしていく過程もとても大切で、本の内容と共にデザインも納得できる愛せるものにすることで、販売促進活動にも一層力が入ると思います。
本は、今後ずっと名刺代わりにひとり歩きするものですから、著者の想いをカラーデザインにもしっかり反映させたいと思いながら今回のカラーコーディネートをさせていただきました。
下澤純子さん、貴重な機会をありがとうございました!
●下澤純子さんの著書にご興味のある方は、下記をご覧ください。
『成績のいい人はモテる人~なぜ未経験だった私が個人保険だけで前年からの継続コミッションを含めずに年間2000万円越えの売り上げを上げられたのか?~』
●株式会社ブライトプラスでは、商品企画や販売促進のカラーコーディネート戦略コンサルティングを行っております。
詳細は【カラー戦略コンサルティング】をご覧ください。